
こんな疑問を解決する方法を解決します。
ブログやサイトの表示速度を改善する最終手段は「キャッシュ系プラグイン」です。
WP Fastest Cacheプラグインのようなプラグインを導入すると劇的に改善する場合があります。
ただ、今からサイトやブログを作成する、またはブログを始めたばかりの人はすぐに入れる必要はありません。
どちらかと言えば、ある程度ブログが出来上がってから入れるのがおススメです。
この記事の内容
- WP Fastest Cacheプラグインとは?
- WP Fastest Cacheインストール方法
- WP Fastest Cacheの設定方法
- キャッシュ系プラグインの注意点
について分かりやすく解説します。
WP Fastest Cacheプラグインとは
WP Fastest Cacheは、キャッシュプラグインになれていなくても、日本語に対応している分かりやすいキャッシュプラグインです。
無料版と有料版があり、無料版でも初めて使うキャッシュプラグインとしては十分な機能が備わっています。
ネット上で閲覧される情報は、ブラウザを経由してサーバーに「このページを見たい」と要求することでユーザー(読者)のもとに届きます。キャッシュ機能のおかげで、何度も表示するページをブラウザが保存し、サーバー接続への手間をなくしています。パソコンやスマホなどで1度見たページがすぐ開くのはこの機能のおかげです。
しかし、キャッシュを保存しておく場所も無限ではありません。
キャッシュがたまっていくとサーバーに負担がかかり、動作が遅くなります。
キャッシュには大きく分けて2種類あり、「サーバーキャッシュ」と「ブラウザキャッシュ」で、「サーバーキャッシュ」は「サーバー側」に保存されるキャッシュのことを言います。「ブラウザキャッシュ」は「端末側」で保存されるキャッシュのことを言います。
スマホなどでネットを閲覧していて動作が遅くなったり、再起動したりしたことがないでしょうか?
あれは、強制的に「端末側」のキャッシュをクリアしているのです。
「WP Fastest Cache」はブラウザキャッシュ機能に対応していますので、それぞれの端末のキャッシュを改善するのに役立つプラグインです。
WP Fastest Cacheインストール方法
「WP Fastest Cache」インストール方法は2種類あります。
- WordPressメニューのプラグイン項目からインストールする方法
- サイトからファイルをダウンロードしてインストールする方法
今後、複数のワードプレスを運営する予定があるなら、必要プラグインはダウンロードしてフォルダにまとめておくと便利です。
WordPressメニューのプラグイン項目からインストールする方法
インストール方法①
管理画面⇒「プラグイン」⇒「新規追加」⇒「WP Fastest Cache」で検索⇒「今すぐインストール」⇒[有効化]
検索窓に入れたいプラグインの名前を入力して検索、インストールして有効化しましょう。
「有効化」を忘れずに!
サイトからファイルをダウンロードしてインストールする方法
インストール方法②
「ファイルをダウンロード」⇒ 管理画面⇒「プラグイン」⇒「新規追加」⇒「プラグインのアップロード」⇒「ファイルの選択」⇒「今すぐインストール」⇒[有効化]
WordPressのプラグインサイトからファイルをダウンロードします。(下記画像サイト)
WordPressの基本画面左のメニューから「プラグイン」から「新規追加」をクリック。
プラグインを追加の横「プラグインをアップロード」をクリック。
入れたいプラグイン「ファイルを選択」して「今すぐインストール」します。
インストールが終わったら有効化しましょう。
複数のブログ運営をするならば毎回検索してインストールするよりも、こちらの方が楽です。
WP Fastest Cacheの設定方法
有効化すると左メニューに虎のアイコンの「WP Fastest Cache」が追加されます。
クリックしてまずは日本語に設定しましょう。
キャッシュの基本設定は以下のように、一覧にまとめられ、日本語で書かれているので分かりやすいですね。
これまで、キャッシュに関する設定をしてない場合は、チェックできるところはすべてチェックを入れて良いと思います。このブログではすべてにチェックを入れています。
チェックが入れれない部分については有料版の機能です。
以下では無料版の機能について解説します。
初心者でも機能は知っておいた方がエラーや不具合があった時に便利です。
キャッシュ
プラグインの機能をON/OFFで切り替えられます。ここにチェックを入れないとWP Fastest Cache全体の機能が使えません。
キャッシュ設定に失敗した時には、チェックを外せば設定が元に戻ります。
Preload(プレロード)
プレロード機能とは、読者がはじめて開いたページでも前もってキャッシュを生成する機能です。
普通は、最初にページを一回開いたとき、一時的にキャッシュファイルとして記憶され、再びページを閲覧するときは、記憶されたものを表示します。
しかし、その場合初めてページを開くときは、キャッシュが生成されていないため、ページを開くのに少し時間がかかります。
プレロード機能は、そういった遅延を防ぐために、読者が閲覧する前にキャッシュを生成し、初めて開くページでもサクサク読み込めるようにしてくれます。
チェックを入れると以下の画像が表示されます。
- Homepage:トップページのキャッシュをあらかじめ生成する
- Posts:固定ページのキャッシュをあらかじめ生成する
- Categories:カテゴリーページのキャッシュをあらかじめ生成する
- Pages:投稿ページのキャッシュをあらかじめ生成する
- Tags:タグページのキャッシュをあらかじめ生成する
- Attachments:添付ファイルのキャッシュをあらかじめ生成する
- Custom Post Types:カスタム投稿のキャッシュをあらかじめ生成する
- Custom Taxonomies:カスタム分類のキャッシュをあらかじめ生成する
ここまで無料で設定できるプラグインは無いんじゃないかな?というくらい良い機能です。
ここで、次にチェック項目の「pages per minute」「Restart After Completed」について簡単に説明しておきます。
「pages per minute」について解説
「pages per minute」とは、翻訳すると「1分あたりのページ数」です。「1分当たり何ページのキャッシュを生成するか?」ということになります。
当然ですが、ここの数字を大きくするとサーバーにかかる負担も大きくなります。
ここの数字は、スタンダードなプランでサーバー運用している方は4~6の間に設定しましょう。
私は4にしています。
VPS(バーチャル・プライベート・サーバ)などを使用している方であれば10~12を設定しても大丈夫でしょう。
「Restart After Completed」について解説
「WP Fastest Cache」のマニュアルから抜粋しています。
プリロードプロセスはすべてのキャッシュをクリアした後に動作を開始し、すべてのキャッシュが作成された後に動作を停止します。
プリロード機能を常に機能させたい場合は、[再起動後に再起動 ]オプションを有効にする必要があります。このオプションが有効な場合、プリロードはキャッシュを作成して既存のキャッシュファイルを上書きします。したがって、キャッシュをクリアする必要はありません。
分かりやすく言うと、プリロード機能を使うためには「Restart After Completed」の項目にチェックを入れないと使えませんよということです。
この機能を有効にすることで、キャッシュファイルの上書きが可能になります。
ログインユーザー
「ログインユーザーに対してキャッシュを表示しない」にチェックを入れておかないと、あなたにまでキャッシュが適用されてしまい、ブログデザインを変更したり、記事内容を変更したりしたときに最新の状態を確認しにくくなります。
キャッシュが有効になっているか確認するには?
シークレットモードを使うとキャッシュがの有効状態を確認できます。
「PageSpeed Insights」で速度測定する際もシークレットモードで測定しましょう。
モバイル
「モバイルユーザーに対してキャッシュを表示しない」にチェックを入れると、モバイル端末から訪問してきた読者には、キャッシュ機能を利用しないように設定できます。
WordPressテーマによって、PC表示とモバイル表示で表示が変わるものがあり、その場合、キャッシュ状態によって、「モバイル端末でアクセスしたのにPC表示」や「表示崩れ」が起こってしまいます。
WordPressテーマの仕様が良くわからない場合はチェックを入れておくのが無難です。
ただ、この機能にチェックを入れるとモバイルからのアクセスの負担は軽減されません。
この問題を解決するためには「プレミアム版」を購入することで解決します。
新しい投稿
新しい投稿は、記事を投稿したと同時に、記事すべてのキャッシュファイルを削除します。
下記画像が表示されますので、「Clear All Cache」を選択してOKです。
Update Post
「Update Post」とは、投稿を更新したと同時に、記事すべてのキャッシュを削除します。
下記画像が表示されますので、「Clear All Cache」を選択してOKです。
HTML の圧縮
「HTML を圧縮してページサイズを小さくする」とは、HTMLなどの余分なスペースや改行を取り除いて圧縮してページサイズを小さくすることです。(そのまますぎてすいません)
これによりダウンロード時間を短縮できますが、小さくなるサイズが知れているので、おまけみたいな機能です。
CSS の圧縮
「CSSファイルを圧縮する」とはCSSの余分なスペースや、改行などを取り除いてファイルサイズを小さくすることができます。(上と一緒です(笑))
CSS の結合
「CSS ファイルを結合してHTTPリクエスト数を減らす」とは、外部のCSSファイルが多いと読み込みに時間がかかるため、それらを結合しデータ処理を改善できます。
JS の結合
「JavaScript ファイルを結合してHTTPリクエスト数を減らす」とは、外部のJavascriptファイルが多いと読み込みに時間がかかるため、それらを結合しデータ処理を改善できます。CSSの結合とほぼ一緒ですね。
Gzip 圧縮
「サーバーから送信されるファイルをGzip圧縮する」とは、サーバーから送信されるテキスト、HTML、XML、CSS、RSS、JavaScript、WEBフォントファイルなどを圧縮します。
ブラウザキャッシュ
「ブラウザキャッシュを利用してロード時間を短縮する」とは、ブラウザのキャッシュ機能を利用して高速化を図ります。
ブラウザキャッシュとは、JavaScriptファイル、画像、PDF、テキスト、WEBフォントなどを、1度読み込んだら、ブラウザにキャッシュとして一定期間を置いておく機能です。
Disable Emojis
「Disable Emojis」とは、WordPressの絵文字機能を無効にします。
キャッシュ系プラグインの注意点
他にも設定できるタブはありますが(除外する・CDN)設定することはありません。
手軽に使えるキャッシュプラグイン「WP Fastest Cache」ですが、キャッシュ系プラグインには注意点があります。
キャッシュ系プラグインは不具合が多い
キャッシュ系プラグインは、他のプラグインに比べて、比較的トラブルの多いプラグインです。
「WP Fastest Cache」でのエラーは今のところありませんが、今後ないとは言い切れません。
基本的にキャッシュプラグインはPV数の少ないブログに導入してもさほど効果はありません。10万PV/月以上くらいになって考えても十分です。
モバイルでキャッシュが生成されないのは今後厳しい
上記解説でも説明しましたが、「WP Fastest Cache」の無料版は、モバイルではキャッシュが生成されません。
最近ではスマホユーザーが増え、Googleは新しいすべてのサイトに対して2019年7月からモバイルファーストインデックスを無差別に適用すると発表しています。
検索順位を位置づける判断をモバイルサイトを基準にすること。
今まではパソコンサイトの内容を元にコンテンツの質を評価していたのが、今後は、スマートフォンサイトを評価の軸にしてインデックスされるということです。
これにより、今後スマホでユーザーが見やすい文字サイズや画像サイズ、レイアウトが求められます。
これにより、今後モバイルユーザーに対しての対策が必要になってきます。
モバイルファーストなブログ運営も気になる方は下のプラグインがおススメです。
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